テラデータ、新製品「VantageCloud Lake」を発表、あらゆるアナリティクスワークロードに対応し、イノベーションを推進

2022年8月30日 | サンディエゴ発

全く新しいクラウドネイティブ・アーキテクチャにより、Teradata Vantageの高性能なパフォーマンスを低TCOで実現する、完全なクラウド・アナリティクス・データプラットフォーム

[2022年8月29日にテラデータ・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です]

テラデータ(NYSE: TDC)は本日、全く新しい次世代クラウドネイティブ・アーキテクチャを採用した新製品「VantageCloud Lake」を発表しました。VantageCloud Lakeは、テラデータがデータ・アナリティクス分野のリーディングカンパニーとして40年以上培ってきた知見と技術で開発したTeradata Vantageの全機能を、クラウド上で実現したクラウドネイティブなアナリティクス・データプラットフォーム製品です。 自動的な弾力性、低コストのオブジェクトストレージに対応し、パワフルで簡単に拡張(または停止)することができます。

VantageCloud Lakeは、IT部門が管理するエンタープライズ・ワークロードにフォーカスするのではなく、Teradata Vantageの比類ない機能をより広範で多様なユースケースで活用するために設計されたセルフサービス型の製品です。VantageCloud Lakeは、業界最高水準の高度なアナリティクス機能を活用し、よりスマートな拡張性と低い総所有コスト(TCO)で、小規模なアドホック、探索的、部門別のアナリティクスワークロードなど、ほぼすべてのユースケースにおけるビジネス成果を迅速に獲得できるように設計されています。

このクラウドネイティブの新製品「VantageCloud Lake」の発表を機に、テラデータは製品ラインナップを一新します。これまで提供してきたエンタープライズアナリティクス向けコネクテッド・マルチクラウド・データプラットフォームTeradata Vantageを「VantageCloud Enterprise」とし、この2つの製品を総称して「VantageCloud」としました。

VantageCloud LakeとVantageCloud Enterpriseは、どちらもテラデータが誇る高度なワークロード管理、驚異的なスケール、財務ガバナンス、そしてクエリの最適化を実現するデータファブリックを提供します。お客様はビジネスニーズに応じて、どちらかのエディションを選択することが可能です。VantageCloudは、お客様のあらゆるニーズに対応する今までにない完全なクラウド・アナリティクス・データプラットフォームとなります。

「VantageCloud Lakeは、優れたパフォーマンス、俊敏性、価値が一体となった、データとアナリティクスの新たなパラダイムを創造するための数年にわたる取り組みの成果です」と、テラデータの最高製品責任者、Hillary Ashtonは述べています。「VantageCloud Enterpriseは、エンタープライズ向けのクラウド製品として既に確立されたもので、市場における価格および性能面においてリーダー評価を得ています。 VantageCloud Lakeは、同じ利点をすべて備えながら、多様な機能や役割に対応できる柔軟なパッケージとなっており、当社にとって全く新しい市場セグメントを切り開くものとなっています。VantageCloud Lakeにより、組織のあらゆるレベルのあらゆるアナリティクスワークロードのニーズをサポートし、テラデータが誇るガバナンスとコストの可視性を失うことなく、使いやすいソリューションで企業がより迅速に、実験的に、そして革新的になることを可能にします。 」

例えば、ある航空会社は24時間365日稼働する予約システムのようなコアビジネスのニーズを満たすために、厳しいSLA(サービスレベルアグリーメント)を持つビジネスクリティカルなワークロードの実行にテラデータを使用しています。そのため、これらのワークロードはIT部門によって高度に管理され、潜在的な干渉から守られています。その結果、モバイルの顧客対応アプリケーションのような新しいプロジェクトの立ち上げが非常に困難になります。特に新しい分析プロジェクトは、予測不可能なリソース消費でSLAを危険にさらす可能性があります。そうした状況で、これらの新しいプロジェクトは、代替テクノロジー上のシャドーシステムで構築され、これらのシャドーITが拡大するにつれて、企業にとってのコストとガバナンスの課題も増加します。

VantageCloud Lakeにより、企業は小規模なアドホック分析、探索的分析、部門別分析などのワークロードを迅速にスピンアップすることでビジネス変革を起こす能力が高まります。例えば、オープンで接続されたデータを活用し、テラデータが提供するあらゆる機能にアクセスすることができます。組織はガバナンスを維持し、柔軟でありながら制御されたコンピュートリソースをビジネス部門に提供することができます。

VantageCloud LakeまたはVantageCloud Enterpriseは、強力でスケーラブル、かつサステナブルなクラウド・アナリティクス・データプラットフォームで、企業のイノベーションと進歩を促進する多様なユースケースに対する高まるニーズに対応できるよう、設計されています。

これら製品を支えるのは、テラデータの業界をリードするアナリティクス機能であり、大幅に拡張され、本日ClearScape Analytics としてリニューアルし提供を開始しました。この製品は、パワフルでオープン、かつコネクテッドなアナリティクスを提供し、自律性とアクセスの容易さによってリアルタイムのインサイトをもたらしビジネスの成果を最適化するよう設計されています。

VantageCloud Lakeの概要

VantageCloud Lakeは、テラデータとして全く新しいクラウドネイティブ・アーキテクチャを採用しており、自動的に伸縮する完全に分離されたマルチコンピュータクラスタと、分離されているが高度に最適化されたAmazon Simple Storage Service (Amazon S3)などのオブジェクトストレージを活用して、お客様は常に変化するビジネスニーズに迅速かつ容易に対応できるように設計されています

VantageCloud Lakeを利用することで、お客様は以下のことが可能になります。

  • 基幹データを活用した部門横断的な新規プロジェクトの立ち上げ
  • プラットフォーム全体のコンピュートリソースを調整し、全体的なガバナンスとコスト管理の維持
  • 探索的なプロジェクトやアドホックな要求のニーズを満たすことで、「シャドーIT」システムの必要性を排除

スマートスケーリング

VantageCloud Lakeは、クラウドの消費コストですぐに予算超過してしまう他のクラウドネイティブサービスとは異なり、ワークロード管理とワークロード分離の両方を大規模に提供します。

テラデータの独立したコンピュートクラスタは、(単にクエリやユーザー数ではなく)システムリソースの実際の消費量に基づいて、必要な場合にのみ自動的にスケーリングする、優れたワークロード管理を行っており、この機能が長年市場で評価されています。VantageCloud Lakeは、ポリシー駆動型のスケーリング機能を備えており、特定のワークロードにガードレールを設定し、予算管理を容易にすることができます。この柔軟性は、各ワークロードの財務状況を完全に可視化する包括的なレポートによってサポートされています。これらの他社にはない差別化された機能(必要な場合のみの低頻度なスケーリング、オプションのガードレール、包括的なレポート)を組み合わせることで、企業はビジネスの自律性と財務ガバナンスのニーズを容易に両立させることができます。

プロジェクトの規模や数が増えても、Teradata VantageCloud Lakeはその規模に合わせた巨大なサイズに拡張することが可能です。今年初め、テラデータはAWSと共同で1012ノードのスケールテストを実施し、新しいアーキテクチャの規模、パフォーマンス、耐障害性を証明しました。

テラデータはAWSと連携し、Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)、Amazon Elastic Block Store(EBS)、Amazon S3をサポートしました。例えば、AWS Auto Scalingを使用してコンピュートとストレージを切り離し、独立してスケーリングすることで高い拡張性を実現し、テラデータとAWSの顧客双方にさらなる柔軟性を提供することができます。

AWSのワールドワイドチャネル&アライアンス担当副社長であるRuba Borno氏は、次のように述べています。「今年初めのスケーリングテストで、AWS上で優れたパフォーマンスを示したVantageCloud Lakeの最初のローンチにテラデータと協力できることをうれしく思っています。データ量が拡大し、重要なエンタープライズ・ワークロードがクラウドに移行する中、我々の顧客にとっては拡張性が非常に重要です。AWSのお客様は、このソリューションを利用して、組織のあらゆるレベルの分析ニーズに対応することができます」

その他の主な機能

VantageCloud Lakeにより、テラデータは市場で最も強力なプラットフォームのあらゆる利点を提供するとともに、組織全体でより多くの人々が日常業務でデータとアナリティクスを利用する機会を創出します。

  • モダナイゼーション:
    • コンピュートとストレージを明確に分離:需要の変化に応じて、コンピュートインスタンスを動的かつ自動的に追加、増減することができます。
    • マルチクラスターコンピュート:複数のスケーラブルな「コンピュートクラスタ」が同じ共有オブジェクトストレージにアクセスすることで、分離されたワークロードを実現します。
    • 柔軟性:コンピュートクラスターインスタンスとストレージを数分以内に追加または削除できます。
    • オートスケーリング:ワークロードの急増がシステムに影響を与える場合、より多くのコンピュートインスタンスの自動スケールアウトを制御し、意図しないコストを削減するためのポリシーを設定します。
  • アナリティクス:
    • アナリティクス機能:ClearScape Analyticsは、クラウドエコシステム全体で高度なアナリティクスをエンドツーエンドでサポートするように設計されています。
    • オープンなデータ共有:マネージド/非マネージドの低コスト・オブジェクトストレージを共有することで、企業は異なるアプリケーションを使用している場合でも、時間とコストを削減することができます。
    • データファブリック: QueryGridは、各システムのエンジンを協調して活用することで、データとシステムをインテリジェントに接続し、データの移動を最小化します。
  • マネジメント:
    • ワークロード管理:ワークロードをクラスタに分離することで、ワークロードを独立して管理するアーキテクチャを提供します。
    • レジリエンシー/可用性:新しいアーキテクチャは、ハードウェアやソフトウェアの故障の影響を低減し、システム全体の可用性を高めるように設計されています。
    • Vantage Console最新のユーザーインターフェースで、すべてのタスクを一元的に実行でき、ユーザーのセルフサービスのための直感的なナビゲーションを提供します。
  • 柔軟性:
    • ローリングアップグレード:ソフトウェアのアップグレードは、お客様の手を煩わせることなく、ダウンタイムなしで完了します。
    • 多階層データストレージ:費用対効果の高い様々なストレージオプションを活用できます。
    • 予算管理:クラウドのプロビジョニングと課金を分散化し、コストを各部門に即座に関連付けることで、クラウド支出のガバナンスと管理を最適化します。

提供状況

Teradata VantageCloud Lake は、現在AWSで利用可能です。2023年には、主要なクラウドサービスプロバイダーで利用できるようになる予定です。

投資家の皆様へ

本リリースには、1934年米国証券取引所施行21E条に定義される「将来予想に関する記述」(forward-looking statements)が含まれています。将来予想に関する記述は、一般に、将来予想される財務上および営業上の業績、事業動向、流動性、市場環境などに関する意見、見解および予測に関連するものです。これらの将来予想に関する記述は、現時点での期待や仮定に基づいており、多くの場合、「期待する」、「努める」、「前向きに考える」、「見通し」、「指針」、「予測」、「予想する」、「続ける」、「計画」、「推定」、「信じる」、「するだろう」、「可能性が高い」、「意図する」、「潜在的」、「設計」、「できる」などの言葉や類似の表現で識別することが可能です。将来予想に関する記述は、情報技術産業およびデータ分析ビジネスにおける急速な変化と激しい競争、VantageCloud Lake、VantageCloud Enterprise、ClearScape Analyticsを含む新製品および既存製品、製品機能、サービスのタイムリーかつ成功裏の開発、生産、利用可能性、市場での受け入れ、および/または性能、ならびにTeradataの米国証券取引委員会への提出書類に適宜記載されるその他の要因に関するものを含み、実際の結果を著しく異なるものにするリスクと不確実性を伴います。また、Teradata が米国証券取引委員会に提出する書類(Form 10-K による最新の年次報告書、Form 10-Q によるその後の四半期報告書または Form 8-K による最新報告書、および Teradata の株主に対する年次報告書など)に適宜記載されるその他の要因についても同様です。テラデータは、法律で義務付けられている場合を除き、新しい情報、将来の出来事などの結果として、将来予想に関する記述を公に更新または修正する義務を負うものではありません。

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